実家を売る業者の選び方|買取業者と仲介はどちらが得か

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実家を売る業者は、急ぐかどうかと家の状態で選びます。時間があり建物も傷んでいなければ仲介です。数か月以内に現金にしたい、遠方で通えない、片付けが済んでいない場合は買取が合います。
迷うなら、仲介の査定と買取の査定を並べてから決めてください。一括査定は、その査定を集める入口にあたります。売る方法そのものではありません。
次にやることは2つです。登記の名義と家族の同意を確かめること。そのうえで2社以上に査定を頼むこと。
買取・仲介・一括査定の使い分け表
3つは同じ種類のものではありません。仲介と買取は売り方で、一括査定は業者を探す手段です。
| 仲介 | 買取 | 一括査定 | |
|---|---|---|---|
| 何をするか | 不動産会社が買主を探す | 不動産会社が直接買う | 1回の入力で複数社に査定を頼む |
| 売れるまで | 買主が見つかるまで。期間は読みにくい | 条件が合えば短い | 査定が届くまで。その後に仲介か買取へ進む |
| 費用 | 仲介手数料(上限は国土交通省の告示で決まる) | 仲介手数料は生じない | 査定の段階では売却の費用は生じない |
| 向く実家 | 立地が良い、状態が悪くない、時間に余裕がある | 古い、遠方、片付けが済んでいない、早く手放したい | 地元の会社を知らない、会社を比べたい |
| 気をつけること | 売れ残ると値下げや維持費がかさむ | 会社が転売する前提の価格になり、仲介で売れた場合より低くなることがある | 出た額が仲介の想定額か買取額かを、各社に聞いて揃える |
仲介手数料の上限は、売買代金を3つに分けて決まります。200万円以下の部分は5%、200万円超400万円以下は4%、400万円超は3%です。たとえば1,500万円なら、税抜で51万円、税込で56.1万円が上限です。買取との手取りの差は空き家を買取に出す前にで計算しています。
実家の状況で選ぶ判断表
自分の実家に近い行を探してください。
| 実家の状況 | 先に頼む相手 | 理由 |
|---|---|---|
| 建物がきれいで駅に近い。半年以上待てる | 仲介を2〜3社 | 買主が見つかれば、買取より高く売れる余地がある |
| 遠方で、内覧の立ち会いに通えない | 買取と仲介の両方 | 内覧の負担が重いほど、買取の手間の少なさが効く |
| 家財が残っている。片付ける時間も人手もない | 買取 | 現状のままの買取を扱う会社がある |
| 古くて、仲介だと買い手が付くか分からない | 買取と仲介の両方 | 仲介の査定が低いなら、買取額との差が小さい場合がある |
| 兄弟姉妹の意見がまとまっていない | 業者より家族の話し合い | 方針が決まる前に契約すると、やり直しが難しい |
| 親がまだ住んでいる、または施設に入った | 業者の前に、親本人の意思を確かめる | 売るかどうかを決めるのは所有者です |
売る以外の道も含めて比べたいときは、実家の処分方法を比較を読んでください。
業者に頼む前に、名義と家族を確かめる
実家の名義が亡くなった親のままだと、売買の前に相続登記が要ります。法務省によると、相続登記は不動産を相続したと知った日から3年以内の申請が義務です。正当な理由なく怠ると、10万円以下の過料の対象になります。2024年4月1日より前の相続でも、期限は2027年3月31日です。
相続人が複数いて、名義が共有になる場合は、売る前に全員で方針をそろえます。共有の進め方は共有名義の実家で扱います。手続きの順番は相続した実家を売るまでにまとめています。
仲介を頼むなら、媒介契約の3種類を知っておく
仲介を頼むと、不動産会社と媒介契約を結びます。契約には3種類あります。国土交通省の標準媒介契約約款では、違いは次のとおりです。
| 一般媒介 | 専任媒介 | 専属専任媒介 | |
|---|---|---|---|
| 他の会社にも頼めるか | 頼める | 頼めない | 頼めない |
| 自分で買主を見つけた場合 | 契約できる | 契約できる | 契約できない |
| 契約の期間 | 3か月以内 | 3か月以内 | 3か月以内 |
| レインズへの登録 | 義務の定めなし | 契約の翌日から7日以内 | 契約の翌日から5日以内 |
| 売主への報告 | 義務の定めなし | 2週間に1回以上 | 1週間に1回以上 |
休業日は日数に入りません。レインズは、不動産会社が物件情報を共有する指定流通機構の仕組みです。
1社に任せて報告を受けたいなら専任か専属専任です。複数社に競わせたいなら一般媒介です。どれが得かは物件で変わります。契約前に、期間と報告の頻度を契約書で見てください。
どの業者でも、契約前に見る3つのこと
買取でも仲介でも、確認する点は同じです。
- 宅地建物取引業の免許を持つか。国土交通省の宅建業者検索で、会社名や免許番号から照会できます
- 査定額の根拠を書面で出せるか。近くの取引事例とくらべた説明があるかを見ます
- 手数料や費用を、契約前に書面で示すか
査定額が高いか低いかは、実際の取引価格と照らすと判断しやすくなります。国土交通省の不動産情報ライブラリで、近くの取引価格を検索できます。所在地は町や大字までで、価格は有効数字2桁で公表されています。細かい差は読めないので、目安として使ってください。
業者選びで断る基準は、空き家買取業者の選び方にチェックリストがあります。不動産会社に自宅を売る契約は、クーリング・オフができません。国民生活センターも、納得できないうちは契約しないよう呼びかけています。迷ったときは消費者ホットライン188に電話してください。
査定は1社で決めずに並べます。何社に頼むかは空き家の査定は何社に頼むかで説明しています。
買取の額を知って、仲介と並べる
古い家で買い手が付くか不安。片付けが終わっていない。そんな実家は、仲介の査定だけでは判断に迷います。先に買取額を知っておくと、売り方の比較ができます。
参考にした資料
- 国土交通省「宅地建物取引業者が宅地又は建物の売買等に関して受けることができる報酬の額」(告示)
- 国土交通省「標準媒介契約約款」(宅地建物取引業法施行規則の規定による告示)、同「標準専任媒介契約約款」
- 国土交通省「不動産取引価格情報提供制度」、不動産情報ライブラリ
- 国土交通省「宅地建物取引業者検索」
- 法務省「相続登記の申請義務化」
- 国民生活センター「高齢者の自宅の売却トラブルに注意」(2021年6月24日)
- 空き家買取本舗の公式サイト
最終確認日:2026年10月9日。制度や公表内容は変わる場合があります。契約の判断は、契約書と公式資料で確認し、必要なら専門家に相談してください。