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実家を売る前の片付け費用|自分でやる・業者・残置物ごと買取を比較

公開 2026-10-13約8分比較表つき広告を含む記事

実家の和室で、3つの箱に荷物を仕分けるヤモリのキャラクター
目次を開く(7項目)
  1. 実家を売る前の片付けは3つの方法がある
  2. 業者に頼むと、いくらかかるか
  3. 自分で片付けるときに、先に知っておくこと
  4. 業者に頼むときの確認項目
  5. 片付けるか、そのまま売るかの判断表
  6. 残置物ごと買取に出すときの確認項目
  7. 片付けの前に決めておくこと

実家を売る前に、片付けを済ませる必要があるとは限りません。買取に出すなら、残置物を置いたまま引き渡せる場合があります。仲介で売るなら、片付けの費用と手間は売主が負担するのが一般的です。どちらを選ぶかで、片付けにかかる費用も手間も大きく変わります。

荷物の量が多い一軒家で、業者に片付けを頼むと、費用は50万〜100万円以上が目安です。この金額を先に払うのか、買取価格に含めて任せるのか。この記事では、3つの方法を比べて、決め方を整理します。

実家を売る前の片付けは3つの方法がある

方法は、自分でやる、業者に頼む、残置物ごと買取に出す、の3つです。

自分でやる 業者に頼む 残置物ごと買取に出す
費用 自治体の処分手数料、家電のリサイクル料金、運搬費など 一軒家(3LDK以上)で50万〜100万円以上が目安 片付けの費用は不要または軽くなることがある。条件は事業者と契約で決まる
手間 大きい。仕分けから搬出まで自分で行う 小さい。立ち会いと貴重品の取り出しは必要 小さい。残す物の取り出しは必要
期間 数週間〜数か月 基本1日。量によっては5日以上 引き渡しの日までに残す物を出せばよい
向いている人 近くに住み、時間に余裕がある 遠方で、売却や明け渡しの日が決まっている 片付けの負担を減らして、早く手放したい
見落としやすい点 一度に出るごみは、自治体の決まりに従う必要がある 無許可業者とのトラブルがある 買取価格が下がることがある。残置物の扱いは契約書で確認する

費用の目安は、日本郵便の「終活日和」(執筆:キーパーズ有限会社)にある、遺品整理の専門業者の相場です。遺品整理と売却前の片付けは目的が違いますが、運び出す荷物の量が同じなら、作業量の目安にはなります。1つの業者の資料なので、必ず現地で見積もりを取ってください。

業者に頼むと、いくらかかるか

同じ資料の間取り別の目安は次のとおりです。

間取り 費用の目安 作業時間 作業人数
1LDK・2DK・3K 30万〜50万円程度 基本1日 3〜5名
2LDK・3DK・3LDK以上 50万〜100万円以上 基本1日(処分量により2日以上) 5名以上
一軒家(3LDK以上) 50万〜100万円以上 基本1日(処分量により5日以上) 5〜10名以上

実家は一軒家が多く、庭や玄関先の物置、多数の鉢植え、離れ、外しにくい場所のエアコンの室外機があると、費用が増えると書かれています。3月〜4月や年末年始は、料金が高めになる傾向もあります。

費用は、物量と、分別のしやすさで決まります。業者の見積もりの前に、残す物と処分する物を分けておくと、作業の量が減ります。

自分で片付けるときに、先に知っておくこと

自分でやるときは、費用の大半が自治体の処分手数料と運搬費です。金額は自治体で違うため、この記事では載せません。住んでいる自治体と、実家のある自治体、両方のルールを確認してください。ごみは、実家のある自治体の決まりに従って出します。

注意する点は2つあります。

1. 一度に大量に出るごみには、決まりがある。 片付けで一度に出る大量のごみを、自治体は「一時多量ごみ」として扱います。名古屋市は、通常の収集に出す、自分で持ち込む、市の許可を受けた業者に頼む、の3つの方法を示しています。横浜市は、粗大ごみを業者が運ぶ場合でも、排出者が受付センターに申し込み、手数料のシールを用意する必要があるとしています。自治体で手続きが違うので、出す前に窓口で確認してください。

2. 家電4品目は、一般のごみに出せない。 エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機は、家電リサイクル法の対象です。使った人が、リサイクル料金を払います。収集運搬を業者に頼むと、別に運搬の料金がかかります。引き取りは、買い替えなら新しい製品の販売店、購入した販売店がわかるならその店に頼みます。それ以外は、自治体が案内する方法に従います。金額は、メーカーや型番で違います。

業者に頼むときの確認項目

家庭から出る不用品を回収するには、市区町村の一般廃棄物の許可か、市区町村からの委託が必要です。国民生活センターは、許可のない業者とのトラブルが増えていると公表しています。相談件数は、2018年度が1,354件で、2021年度は2,231件でした。広告の料金と、実際の請求額が大きく違う例が目立ちます。

確認項目 確かめ方
許可の有無 市区町村のホームページや窓口で、許可業者を探す。産業廃棄物の許可だけでは、家庭ごみを回収できない
見積もりの内訳 「一式」だけの見積もりは避ける。追加料金が出る条件を、書面で出してもらう
相見積もり 3社以上で比べる。現地を見ない電話だけの料金は、信用しない
キャンセル料 いつから発生するかを、作業の前に確かめる
当日の請求 見積もりと違う金額を言われたら、その場で払わない。困ったら消費者ホットライン188に相談する

無許可の業者に頼むと、頼んだ側も困る場合があります。名古屋市は、市の許可のない事業者が他人のごみを運ぶことを、違反の例に挙げています。許可の確認は、費用より先にやってください。

片付けるか、そのまま売るかの判断表

次の表で、自分の状況に近い列を探してください。

状況 片付けてから売る(自分・業者) 残置物ごと買取に出す
売却の期限 決まっていない 決まっている。早く手放したい
荷物の量 少ない。残す物が多い 一軒家全体にあり、量が多い
実家までの距離 近い 遠い
売り方 仲介で、できるだけ高く売りたい 手間を減らすことを優先したい
家の状態 使える状態で、買い手に見せたい 古く、片付けても大きく価値が上がらない

仲介で売るなら、買い手が内見で見る室内を、片付けておくほうが有利です。買取は、事業者が買い取ったあとに自分で処分するため、売主が片付けなくてよい場合があります。ただし、片付けの費用は、買取価格に反映されることがあります。仲介と買取の手取りの差は、空き家を買取に出す前にの計算で確かめられます。

残置物ごと買取に出すときの確認項目

買取に出すときは、価格のほかに、残置物の扱いを書面で確認してください。

  • 提示額は、残置物を置いたままの価格か、片付けたあとの価格か
  • 残置物を処分する費用は、誰が負担するか
  • 引き渡しの日までに、残す物をいつまでに取り出すか
  • 契約後に、費用を請求される条件はあるか

契約書の特約欄に、残置物の扱いが書かれているかも見てください。確認の項目は、空き家の買取業者の比べ方にも表でまとめています。

片付けの前に決めておくこと

片付けを始める前に、次の3つを決めてください。

  1. 残す物を、先に取り出す。 通帳、権利証、保険証券、写真、仏壇まわりの物は、処分の前に見つける必要があります。
  2. 相続人の全員で、方針を共有する。 名義がまだ親のままなら、勝手な処分は家族ともめる原因になります。
  3. 相続放棄を考えているなら、先に相談する。 遺品を処分すると、放棄できなくなる場合があります。遺品整理の注意は実家の遺品整理は業者に頼むべきかにまとめています。

片付けのあと、実家をどう処分するかは実家の処分方法を比較で比べられます。売ると決めたなら、空き家の査定を比べる記事と、売却の流れ(空き家を売却する流れ)が次の手順です。

着物や骨董品など、売れる場合がある物は、捨てる前に査定を受けられます。着物の売り方は、実家の着物の処分方法で比べています。

参考にした資料

最終確認日:2026年10月11日。費用は1つの業者資料にもとづく目安で、地域や業者で変わります。処分のルールと手数料は自治体で違うため、出す前に実家のある自治体で確認してください。