リースバックのデメリット|後悔しやすい人の特徴

公開 2026-10-09約5分比較表つき

家の模型と硬貨の山を乗せた天秤を、じっと見つめるヤモリのキャラクター
目次を開く(7項目)
  1. メリットとデメリットを並べる
  2. デメリット1:家賃の合計が売却額に並ぶ
  3. デメリット2:住み続けられるとは限らない
  4. デメリット3:買い戻せないか、高くつく
  5. デメリット4:契約を取り消しにくい
  6. 後悔しやすい人の特徴
  7. 契約書で防げるデメリット

リースバックのデメリットは4つです。家賃の総額が売却額に近づくこと。住み続けられる期間が契約で決まること。買い戻せないか、高くつくこと。取引を取り消しにくいことです。どれも契約前に数字と契約書で確かめられます。確かめないまま署名すると、後悔につながります。

後悔しやすいのは、住み続ける年数が決まっていない人と、家賃の支払いに余裕がない人です。

メリットとデメリットを並べる

メリット デメリット
住み続けながら、まとまった資金を受け取れる 家賃を毎月払い続ける
固定資産税の支払いが不要になる 家賃の合計が、売却額を上回る場合がある
契約条件次第で、買い戻せる場合がある 買戻しは当然の権利ではなく、価格によっては買い戻せない
引越しをせずに済む 定期借家契約では、期間が終わると退去が必要になる場合がある
売却後も、住み慣れた家で暮らし続けられる 設備の設置や改変に、事業者の承諾が必要になる場合がある

出典は、国土交通省のガイドブックと国民生活センターの公表です。固定資産税が不要になる点は、ガイドブックが特徴として挙げています。

デメリット1:家賃の合計が売却額に並ぶ

住み続けるほど家賃は積み上がります。ガイドブックには、約2,000万円で売却して家賃が約20万円となり、10年住むと家賃の合計が売却額を上回る事例があります。

売却額が低いと、並ぶまでの年数はもっと短くなります。国民生活センターの2026年8月4日の公表には、1100万円で売却した70歳代の方が、売却額では約3年しか住み続けられない事例があります。

売却額が1,500万円で家賃が10万円なら、家賃の合計は12.5年で売却額に並びます。年数ごとの計算はリースバックの家賃は高いかに表があります。

デメリット2:住み続けられるとは限らない

住み続けられる期間は、賃貸借契約の種類で決まります。定期借家契約は、期間が終わると契約が終わり、貸主が再契約に応じなければ退去が必要です。

ガイドブックの事例に、定期借家契約で再契約を断られた例があります。事業者が再契約の前に第三者へ売却して、新しい貸主に断られる場合もあります。家賃の値上げも起きます。国民生活センターの事例では、売却から6年後に家賃7万円を約10万円へ上げると言われ、退去も迫られました。

デメリット3:買い戻せないか、高くつく

ガイドブックは、買戻しは当然の権利ではないと説明しています。いつまでにいくらで買い戻せるかは、契約書で決まります。

国民生活センターの事例に、200万円で売却して定期借家で住み続けた方がいます。買戻しを申し出たところ、売却額の5倍の1000万円を示されました。価格の見方はリースバックの買い戻しで説明しています。

デメリット4:契約を取り消しにくい

不動産業者に自宅を売る取引には、宅地建物取引業法のクーリング・オフが適用されません。国民生活センターによると、売主から解除するには手付金の倍額を払う手付倍返しが必要です。期間を過ぎると、違約金が生じることがほとんどです。

ガイドブックにも、強引な勧誘で契約し、解約を申し出たら約400万円の違約金を求められた事例があります。署名する前に、家族に相談してください。

後悔しやすい人の特徴

当てはまる状況 後悔しやすい理由 先にすること
住み続ける年数が決まっていない 家賃の合計が売却額に並んだあとも、払い続ける 年数ごとの家賃の合計を計算する
借金の返済や生活費の穴埋めが目的 国民生活センターが、家賃を払い続けるのが困難になるおそれを指摘している 消費生活センターや家族に相談してから決める
1社の提示だけで決めようとしている 売却額が相場から大きく外れていても、気づけない 複数の事業者の査定を比べる
家族に話していない 契約後に反対されても、取り消せない 契約書の控えを見せて、一緒に確認する
売却と同じ日にリフォームなど別の契約を勧められている 国民生活センターの事例では、リフォーム側だけがクーリング・オフを認められ、リースバック側の解除は断られた その日は契約せず、持ち帰る
契約期間が終わったあとの住まいを考えていない 再契約を断られると、退去が必要になる 退去を求められた場合の住まいを、先に家族と決める

契約書で防げるデメリット

次の項目は、契約書に書かれているかで結果が変わります。

契約書で確かめる項目 防げるデメリット
賃貸借の種類(定期借家か普通借家か)と期間、再契約の条件 期間満了で退去を求められる
家賃の額と、値上げの条件や時期 売却後に家賃が上がる
買戻しの有無、期限、価格 買い戻せない、または高額になる
解約時の違約金 解約で多額の支払いが発生する
修繕費の負担区分と、退去時の原状回復の費用 想定外の費用を負担する

国土交通省のガイドラインは、これらを事業者が契約前に告げるべき事項として整理しています。書面で出してもらえるかを、最初に聞いてください。

参考にした資料

不安があるときは、消費者ホットライン「188」に相談できます。

最終確認日:2026年10月9日。制度や公表内容は変わる場合があります。契約の判断は、公式資料と契約書で確認してください。