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実家の解体を一括見積もりで進める手順|安さより確認すべき点

公開 2026-10-09約7分比較表つきチェックリストつき広告を含む記事

窓の外に重機が見える事務所で、見積書を見比べるヤモリのキャラクター
目次を開く(6項目)
  1. 見積もりを依頼する前に済ませる3つ
  2. 一括見積もりの流れ
  3. 依頼で伝えることと、現地調査で聞くこと
  4. 届いた見積書のチェックポイント表
  5. 安さより確認すべき点
  6. 契約のあとに起きること

実家の解体は、見積もりを依頼する前に3つを済ませておくと進めやすくなります。名義と相続人の意向の確認、補助金の窓口への問い合わせ、残す物と処分する物の仕分けです。

見積書が届いたら、金額より先に記載を点検します。この記事のチェックポイント表で、範囲と条件がそろっているかを確認してから、金額を比べてください。

見積もりを依頼する前に済ませる3つ

  1. 名義と相続人の意向を確認する。 登記簿で名義人を調べます。亡くなった親のままなら、相続人で解体するかどうかを話し合い、相続登記を進めます。相続登記は2024年4月1日から義務で、正当な理由なく怠ると10万円以下の過料の対象になりえます。以前に始まった相続も対象です。手続きは 相続した実家を売るまで にまとめています。
  2. 補助金の窓口に問い合わせる。 自治体の補助金は、契約や着工の前に申請する決まりの市があります。札幌市の令和8年度の制度では、交付決定前に契約した工事は対象外です。見積もりの依頼や契約の前に、窓口で手順を聞いてください。調べ方は 空き家解体の補助金 にあります。
  3. 残す物と処分する物を分ける。 家財や残置物の処分は、解体費用に含まれる場合と含まれない場合があります。仏壇や写真や貴重品など、処分したくない物を先に取り出しておきます。

一括見積もりの流れ

一括見積もりは、1回の申込で複数の解体業者から見積もりを集める仕組みです。解体工事比較ナビの公式サイト(2026年10月9日に確認)では、流れを次のように案内しています。

  1. 状況と要望を入力して、見積もりを依頼する
  2. 審査を通った業者の中から、状況に合う3社前後が紹介される(最大4社)
  3. 業者が現地を調べて、見積もりを出す
  4. 届いた見積もりと提案内容を比べる
  5. 納得できた業者とだけ契約する。断る業者への連絡は、運営会社が代行する

サービスごとに流れは少しずつ違います。申込の画面で、紹介される業者の数と連絡の方法を見てください。

依頼で伝えることと、現地調査で聞くこと

依頼のときは、分かる範囲で次を伝えます。各社が同じ前提で見積もりを出せます。

  • 家の所在地と、構造と階数
  • 延べ面積(登記簿や固定資産税の納税通知書で分かります)
  • 築年と、増改築の有無
  • 前面道路の幅
  • 残置物の量と、撤去したい塀や庭木や物置
  • 浄化槽や井戸の有無
  • 希望する時期
  • 補助金を使う予定があるか

現地調査の日には、次を聞きます。

  • 見積もりに含まれない工事は何か
  • 地中から物が出たときの費用は、どう決まるか
  • 石綿の事前調査は、誰がいつ行い、結果をどう伝えてくれるか
  • 工事の届出と建物滅失登記を、どこまで代行するか
  • 工期と、近隣への挨拶の範囲
  • 立ち会いが必要か

届いた見積書のチェックポイント表

見積書は、次の表の順に点検します。右の列に当てはまる見積書は、書き直しや説明を求めます。

確認する箇所 見るポイント 気をつける状態
宛名と工事場所 所在地と地番が実家と合っている 住所や地番が違う
許可・登録 建設業許可か解体工事業の登録の番号がある 番号の記載がない
工事の範囲 建物のほか、付帯物と整地まで書かれている 「解体工事一式」だけ
面積と単価 延べ面積と単価の掛け算が合っている 面積が登記簿と大きく違う
廃棄物 種類と数量と処分の方法が書かれている 「処分費一式」だけ
石綿 事前調査費が入っている。見つかったときの扱いがある 記載がない
残置物 含むか含まないかが書かれている 記載がない
追加費用 出る条件と、金額の決め方が書かれている 「別途協議」だけ
支払い条件 支払う時期と割合が書かれている 全額を契約時に前払い
期限と工期 見積もりの有効期限と、着工日と完了日がある 日付の記載がない
届出・登記 誰が出すかが書かれている 記載がない

表に当てはまる箇所があれば、業者に書面で直してもらうか、理由を聞きます。回答があいまいな業者は、候補から外すか、他社の見積書と並べて比べます。

チェックの表は、見積書が2通以上あると差が見えます。1社分しか手元にないときは、先に比べる相手を増やします。

安さより確認すべき点

いちばん安い見積もりを選ぶ前に、次の順に見ます。

  1. 範囲がそろっているか。 付帯工事と廃棄物の処分と石綿の調査と残置物が、どの社にも入っている状態にそろえます。
  2. 追加費用の条件が書かれているか。 地中から物が出たときなどに、いくら増えるのかを事前に決めておきます。
  3. 許可・登録と支払い時期。 番号を確認し、前払いの割合を抑えます。国民生活センターは、リフォーム工事の契約トラブルの事例で、高額な代金の全額前払いを避けるよう助言しています。

範囲をそろえた金額で比べて、はじめて安い高いが分かります。

契約のあとに起きること

契約後、工事の前に次の手続きがあります。延べ床面積の合計が80㎡以上なら、発注者が工事着手の7日前までに、建設リサイクル法の届出を出します。石綿の事前調査の結果は、元請業者が労働基準監督署と自治体へ報告します。どちらを誰が出すかは、現地調査の日に聞いたことを契約書で確認します。

工事が終わったら、建物がなくなった日から1か月以内に建物滅失登記を申請します。工程の全体は 空き家を解体する流れ にあります。

一括見積もりは、申し込むと営業の連絡が続くのではと心配になります。解体工事比較ナビの公式サイトには、納得できない業者への断りの連絡は運営会社が代行すると書かれています。連絡の負担が理由で見積もりを1社に絞るなら、先にこの点を確かめておくと進めやすくなります。

参考にした資料

不安があるときは、市区町村の空き家相談窓口や、消費生活センターに相談できます。

最終確認日:2026年10月9日。制度や公表内容は変わる場合があります。契約の判断は、見積書と契約書の内容で行ってください。